ニューデリー駐在員から届く インドの「今」
白内障キャンプ現地レポート 1 〜霧の濃いデリーに到着〜 2003年12月23日 21日夜、大量の荷物とともに霧の深いデリーに到着しました。 霧の濃さは、私が体験した中で一番すごく、空港から都心に入るまで、目の前は真っ白な霧で何も見えないほどでした。 デリーの気候は、日中は日本よりも少し暖かいくらいですが、朝夕は冷え込みが厳しく、セーターの上にコートやショールをはおっています。 きっとこの気温差が、夜の濃い霧を作っているのでしょう。 私にとって4ヶ月ぶりのニューデリーです。私は生まれてすぐに父の駐在で3年間ニューデリーに住み、現地の幼稚園に通っていました。「三つ子の魂百まで」というのでしょうか、インドに来るとなんだかパズルのピースがあるべき場所にぴったりとはまったような感覚をおぼえます。 西洋化されていくニューデリー ニューデリーの建設ラッシュは相変わらずその勢いを衰えさせていません。自宅があるニューデリー南部の住宅街や、商店街では建てかえ中の建物がたくさんありました。また、8月に来た時にはバンコクの渋滞を思わせるほどの大渋滞で、ずいぶんイライラしましたが、日本からのODAで建てられたフライオーバーが完成し、渋滞が半分くらいに緩和されていました。 さらに驚いたのは、ニューデリーでもクリスマスデコレーションをするお店が増えたことです。10年前にニューデリーでクリスマスを過ごした時は、クリスマスツリーを買いに行ってもずいぶんお店をまわって手に入れたのをおぼえています。 今回10年ぶりにニューデリーでクリスマスを迎えるわけですが、街中のお店やいたるところの看板には「Merry Christmas & A Happy New Year!」と書かれていて、ニューデリーも西洋化してきたのを感じました。 ニューデリーの西洋化の背景の一つに、ケーブルテレビの導入が挙げられると思います。最近では、中流以上の多くの家庭がケーブルテレビを所有していて、CNN、BBCをはじめ、海外の映画やドラマ、音楽番組やファッション番組など約60あるチャンネルを、24時間いつでも観ることが可能なのです。 第1回白内障キャンプ 白内障キャンプは12月29日〜31日の日程で行われます。マカイバリ茶園主ラジャさんから電話があり、白内障手術の器材は、コルカタから車で12時間かけて無事に茶園に到着したそうです。現在、茶園と国立クルセオン病院では、 米谷教授を迎え入れる準備をしています。 今回の白内障手術を受けたいと希望している患者さんの数は 80人以上にのぼっているそうです。 私(石井博子)とマカイバリ・ニューデリースタッフの石井吉浩は、明日24日にダージリンへ出発します。 濃い霧のため、飛行機が飛ぶか心配です。 写真:ニューデリーのオベロイホテル。 プールサイドには雪だるまの人形がライトアップされています。ロビーでは、クワイヤーがクリスマス・ソングを歌っていました。
************************************************************************* 現地レポート1 霧の濃いニューデリーに到着しました。ニューデリーのクリスマスの様子など。 現地レポート2 マカイバリ茶園に到着。今日からラジャさんが子どもの頃に使っていた部屋に泊まります。 現地レポート3 マカイバリ茶園の仲間たち。ラジャさん夫妻とのクリスマス。白内障器材が病院に到着。 現地レポート4 米谷先生がマカイバリ茶園に到着。プージャの後、器械のセットアップ。 現地レポート5 開会式、プレスカンファレンスのあと、手術第1日目が始まりました。 現地レポート6 手術2日目。合計で16人の患者さんに白内障手術を行いました。 現地レポート7 手術の他に20人の患者さんを診察し、無事に白内障キャンプの最初の幕が降ろされました。 白内障キャンプを終えて: 米谷先生からのメッセージです。